「歩」が、「と金」に変わる時。

梅田さんが、ブログの中で、
将棋を勉強していると言う記事をちょっと前に読んだ。

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20080210/p1

将棋は、駒の動かし方はわかるが、
戦術の話になると、
そんなのがあったかな、と言う理解程度。

少し前に、チェスも少しかじったが、
やはり、同じくらいだ。



そして、ウェブ進化論の中で、
梅田さんと、将棋の羽生さん(今、何冠持っているんでしょうね。)の、
話している箇所がある。



今回はそこは省きますが、
梅田さんのブログの中で、
この本が紹介されていた。

歩を「と金」に変える人材活用術―盤上の組織論

歩を「と金」に変える人材活用術―盤上の組織論

今日、読み終えたが、
非常に面白い内容になっている。


将棋における「歩」の重要性に始まり、
「歩」も手持ち数や使い方一つで、
勝負を決することが、非常に多いのだそうだ。

よく上位者が「飛車角落ち」などハンディをつけても、
下位者に勝てるというのは、
「歩」の重要性を認識して、活用しているからだ



「歩」は「と金」に変わると、
当然「金」と同じ動きが出来る。
但し、相手に取られても、
相手は「歩」からでしか使えない。

費用対効果の面でも、抜群に強い。


ただ「成る」までに、我慢して歩を進めていくか、
取った「歩」を、どこかで2手以上使って「成る」ようにしなければいけない。


その「歩」を、会社の中での社員に例えている。


「歩」は一般社員であるが、
いつか「と金」となって、大活躍をする場面があるだろう。

しかし、上記と同様、
「歩」は、「成る」までに、時間がかかるもの。

一般社員が「成る」時を待ち、
「と金」に変えることが出来るかどうかは、
会社のマネジメント層の采配によるのだと。


もしくは、小さなチームでも良い。
その中でのリーダーが、メンバーを如何に「と金」にできるか。

チームや組織の運営は、
やはりリーダーの能力に大きく左右される。


そういうことを、
スポーツジャーナリストの二宮清純さんと羽生さんが、
スポーツの話を上手に交え、語り合っている。



チームリーダーになりたい人、
チームリーダーをやっている人は、
是非、読んでみるべきだろう。