そして、この本。

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

個人的に、インパクトが大きかったのは、
作家、雨宮処凛(あまみやかりん)さんとの対談。

先に、すみません。
僕は雨宮さんのことを存じませんでした。
(名前の読み方すら知らなくて、Wikiで調べました。)

フリーターや、低所得者層、
とは言え、働きたくて能力があっても、
思うような職種につけなかったり、
収入が業務に見合っていない人の現実を突きつけられた感じでした。

ただ、僕は残念ながら、
そういう人たちがいることへの認識こそすれ、
自分に近いと言う現実感は無く、
別世界のお話、に感じられてしまった。

こういう感覚そのものが、
問題の根源であるのかもしれないけど、
僕は、自分よりも上(ちょっとですが)を見たいし、
都合の悪そうなことからは、目を逸らしてしまう。

特に、僕と同じような境遇の人、
高校・大学も悪くは無いところ(一応、東京六大学卒ですが・・・)を出て、
就職して、正社員や公務員(国家・地方上級など)として働いていると、
現実感は薄いのではないか。

僕らは、就職超氷河期のど真ん中に就職活動の時期を向かえ、
(大卒就職率60%代くらいだったはず。)
僕自身も、世間が内定式を行っている1999/10/1に、
今の会社から内定の連絡を貰った。
採用時は、契約社員でしたけどね。

そんな僕でさえ、
今は正社員として働けている現実からすると、
正規雇用やフリーターの状態は、近くて遥か遠くに見える。


本書の中では、
搾取された労働力のおかげで、
僕ら正社員の給料が出ている、ようなことも書かれていた。

確かに、そうも思える。
日本の問題点でもある。

でも前述の通り、人は見たくない現実から目を逸らす。


まだ、目を逸らす割合が多い限り、
搾取されている労働力は報われないと思う。

いつか、彼らが報われる時は来るのか。
その時が来たら、
搾取していた側に、何が起こるのか。


僕は、その時が来るまでの経過を、
しっかり見ていきたい。