「ヒト」は、企業や組織にとって、どういう存在か?
企業の構成要素。
一般的によく言う、「人、もの、金、情報」
一番大切なのは?
ほとんどの人は、こう言うはずだ。
「人」だよ、と。
果たして、
現実として、
本当にそうなのか?
そして、冒頭の質問。
企業にとって、人はどういう存在か?
よく考えてほしい。
自分自身にも、置き換えて。
今の組織の中での自分を。
人は、資源(リソース Resources)か。
人は、資本(キャピタル Capital)か。
資源としている会社は、人をこう表す。
「人材」。
資本としている会社は、人をこう表す。
「人財」。
「材」=原料となるもの。
「財」=値うちのあるもの。
原料は、原価となり、
「コスト」になり、
「削減」の対象になる。
値打のあるものは、
「手に入れたいもの」になり、
「投資」の対象になる。
(これは、以前に参加したセミナーで、
ある企業の社長が話したことです。)
今年に入り、
そしてここ数か月で一気に加速した、
景気の悪化。
最近では、大企業の派遣社員の削減や、
内定取り消しなどの雇用調整が、
トップニュースでよく出ているのは、
皆も目にしていると思う。
そこで大きく取り上げられている、
「派遣社員」や「非正規社員」は、
明らかに「人材」です。
苦しい時に、削減の対象になりました。
今までは、「派遣社員」などの、こう言う負の面は、
表にあまり出てきませんでしたが、
予想できる「リスク」のようなものでしょう。
状況が変わり、一気に噴き出してきました。
一方で、こんな経済状況の中、
「転職市場」も冷え込みがあるとはいえ、
募集がかなりあるのも事実。
求められているこちらは、「人財」ですね。
ヒトを「人材」と呼ぶ企業や組織は、
程度の差こそあれ、
今、まさに苦しい最中でしょう。
暗い未来が、待ち受けています。
逆に、「人財」と呼んでいる企業や組織は、
経済状況悪化の影響を受けながらも、
伸びしろがあり、
元気な状態ではないのでしょうか。
今、あなたが所属している組織は、
あなたをどう見ていますか?
「人材」?「人財」?
そして、皆さんは、
どちらになりたいですか?
なろうとしていますか?
「人材」?「人財」?
ミスマッチがあるならば、
きっと、そこはあなたのいる場所ではないのかもしれませんね。